2011年02月12日
民衆は勝ち取ったのか!!
昨日、エジプトのムバラク大統領が連日続いた民衆のデモ集会の訴えにより辞任しました。
(注、今朝の新聞では辞任拒否とありますが、これは昨日時点の話で夕べの深夜に辞任しました)
ムバラク大統領は、30年間大統領を努めており、その間に実業界と政府の癒着が続き、ムバラクは世界一の富豪になったと言う事が民衆の不満をかった大きなことであるようです。
これからは、民衆からも支持を受けているエジプト軍が民主化に向けて指揮をとるようです。
今後は、こういった独裁政権に対する民衆の批判が他のアラブ諸国にどこまでひろがりを見せるのか?
が、世界の注目となっています。
こんな世界事情を見て、先般の名古屋、愛知同時選挙を連想してしまうのですが、状況はまったく違いますが、民衆の思いは似た点がある。
多分、名古屋市民は河村氏がいい政治家とか、よくない政治家を判断して投票したと言うよりは、
1、反民主政権派市民
2、反公務員派市民
3、議員厚遇に我慢できない市民
などの結果だろうと推測します。
1、今の政権にはとてもがっかりした、だから、民主党支持の市長には投票したくない
2、名古屋市職員の給与はトヨタよりも高く、退職金の額やとんでもなく高い、それを河村氏は改革してくれそうだ!
3、議員報酬の1600万は高すぎる、議員は自分たちの優遇を正そうしない、けしからん!
と言う意見だろうと思います。
それは、それぞれ非常にもっともな意見であり、それぞれ改革しなければならない事だろうと思います。
ですが、問題は当選した当人が何を支持されて当選したと思い、何をこれからするのか?です。
多分、私自身も議員と言う経験がなかったら、河村氏に投票したかもしれません(名古屋に住んでいたらですが・・・)
そこで、3、議員報酬は高いと言う事について、少し弁護しておきます。
『問題は高い安いの問題ではなく、それに見合う仕事をし結果を出しているか?もしくは、結果を出す見込みがあるか?』です。
私からすると、市議会議員の報酬を半分にするべきと言うのもいいが、10年間も国会議員を続け、河村氏がどれだけ日本のために結果を出せたか?と言う事の方を検証すべきだと思います。
ですので、単に1600万は庶民感覚からすると高いと言う事だけで判断してはならない問題だと思います。
先般、高山市議会議員の報酬削減の議論をし、議決しましたが、この時多くの議員の思いは、
『世の中これだけ景気が悪くて、市民の所得が減っているのだから議員自身もそれを身を持って感じるべきだ』
と言う事でありました。
もし、河村氏が高山市長だったらこう言うかもしれません。
『おみゃーら、4%や5%で、なにいっとリャーす!議員なんぞ、ボランティアでええんじゃ~、半分にせんか~』と・・・
私のような兼業議員は、ボランティアでもまったくいいと思います。
が、ボランティアであるなら現在の議員の時間の拘束は多過ぎると言う問題が出て来ます。
では、専業議員はと言うと、半分にしたらアルバイトをせねば家族は養えなくなるでしょう。
昼間は市役所、夜はコンビミ?
『サラリーマンでも議員になれるように』と言う意見も出ますが、とんでもない!
議員は選挙に負ければ、ただの失業者なのです。
あなたは、家族があって生活があるのに、その職を捨て、選挙に出られますか?
議員年金はなぜ始まったのか?
昔、国会議員を退職したある議員が翌日から『生活保護申請』をした、という状況から始まったようです。
つまり、河村市長の言う論法で議員はボランティアでするべきだと言うと
・議員となる人は、年金などで生活が出来る収入はある人、つまりは富裕高齢者
・仕事をしなくても資産があり生活に困らない人、富裕資産家
となるのです。
そんな人ばかりに、あなたは議員をやって欲しいですか??
私は、世の中には
『選挙に強いが政治力はない人』
『政治力はあるが選挙に弱い人』
『政治力もあり選挙も強い人』
の三通りの政治家がいると思いますが、一番の後者は非常にまれであると思います。
だから、結局民衆は政治は誰にやらせても変わらないと落胆し、政治への期待をあきらめてしまうのだと思います。
ですが、これが民主主義の欠陥ですので仕方ありません・・・
少なくとも、私は目先の事ではなく、10年後20年後を見すえて、民衆を説得できる政治家が日本には一番必要な時期だと考えていますが、どうもそれは民意ではないようです・・・
(注、今朝の新聞では辞任拒否とありますが、これは昨日時点の話で夕べの深夜に辞任しました)
ムバラク大統領は、30年間大統領を努めており、その間に実業界と政府の癒着が続き、ムバラクは世界一の富豪になったと言う事が民衆の不満をかった大きなことであるようです。
これからは、民衆からも支持を受けているエジプト軍が民主化に向けて指揮をとるようです。
今後は、こういった独裁政権に対する民衆の批判が他のアラブ諸国にどこまでひろがりを見せるのか?
が、世界の注目となっています。
こんな世界事情を見て、先般の名古屋、愛知同時選挙を連想してしまうのですが、状況はまったく違いますが、民衆の思いは似た点がある。
多分、名古屋市民は河村氏がいい政治家とか、よくない政治家を判断して投票したと言うよりは、
1、反民主政権派市民
2、反公務員派市民
3、議員厚遇に我慢できない市民
などの結果だろうと推測します。
1、今の政権にはとてもがっかりした、だから、民主党支持の市長には投票したくない
2、名古屋市職員の給与はトヨタよりも高く、退職金の額やとんでもなく高い、それを河村氏は改革してくれそうだ!
3、議員報酬の1600万は高すぎる、議員は自分たちの優遇を正そうしない、けしからん!
と言う意見だろうと思います。
それは、それぞれ非常にもっともな意見であり、それぞれ改革しなければならない事だろうと思います。
ですが、問題は当選した当人が何を支持されて当選したと思い、何をこれからするのか?です。
多分、私自身も議員と言う経験がなかったら、河村氏に投票したかもしれません(名古屋に住んでいたらですが・・・)
そこで、3、議員報酬は高いと言う事について、少し弁護しておきます。
『問題は高い安いの問題ではなく、それに見合う仕事をし結果を出しているか?もしくは、結果を出す見込みがあるか?』です。
私からすると、市議会議員の報酬を半分にするべきと言うのもいいが、10年間も国会議員を続け、河村氏がどれだけ日本のために結果を出せたか?と言う事の方を検証すべきだと思います。
ですので、単に1600万は庶民感覚からすると高いと言う事だけで判断してはならない問題だと思います。
先般、高山市議会議員の報酬削減の議論をし、議決しましたが、この時多くの議員の思いは、
『世の中これだけ景気が悪くて、市民の所得が減っているのだから議員自身もそれを身を持って感じるべきだ』
と言う事でありました。
もし、河村氏が高山市長だったらこう言うかもしれません。
『おみゃーら、4%や5%で、なにいっとリャーす!議員なんぞ、ボランティアでええんじゃ~、半分にせんか~』と・・・
私のような兼業議員は、ボランティアでもまったくいいと思います。
が、ボランティアであるなら現在の議員の時間の拘束は多過ぎると言う問題が出て来ます。
では、専業議員はと言うと、半分にしたらアルバイトをせねば家族は養えなくなるでしょう。
昼間は市役所、夜はコンビミ?
『サラリーマンでも議員になれるように』と言う意見も出ますが、とんでもない!
議員は選挙に負ければ、ただの失業者なのです。
あなたは、家族があって生活があるのに、その職を捨て、選挙に出られますか?
議員年金はなぜ始まったのか?
昔、国会議員を退職したある議員が翌日から『生活保護申請』をした、という状況から始まったようです。
つまり、河村市長の言う論法で議員はボランティアでするべきだと言うと
・議員となる人は、年金などで生活が出来る収入はある人、つまりは富裕高齢者
・仕事をしなくても資産があり生活に困らない人、富裕資産家
となるのです。
そんな人ばかりに、あなたは議員をやって欲しいですか??
私は、世の中には
『選挙に強いが政治力はない人』
『政治力はあるが選挙に弱い人』
『政治力もあり選挙も強い人』
の三通りの政治家がいると思いますが、一番の後者は非常にまれであると思います。
だから、結局民衆は政治は誰にやらせても変わらないと落胆し、政治への期待をあきらめてしまうのだと思います。
ですが、これが民主主義の欠陥ですので仕方ありません・・・
少なくとも、私は目先の事ではなく、10年後20年後を見すえて、民衆を説得できる政治家が日本には一番必要な時期だと考えていますが、どうもそれは民意ではないようです・・・
Posted by 真野 栄治 at 11:15│Comments(0)
│社会問題
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